令和8年8月5日 定例記者会見
本会では、医師会活動や医療に関する最新情報を発信することで地域における公衆衛生の向上と市民に親しみやすい医師会を目指すことを目的に、「定例記者会見」を開催しています。
30回目となる今回は、令和8年8月5日(水)13時30分より福岡市医師会館にて実施し、報道機関6社が参加しました。
1.総論 <菊池会長>
冒頭に熊本地震で被災された方々に哀悼とお見舞いの意を表しました。
続いて総論として医療を取り巻く現状から2040年に向けた新しい地域医療構想について、従来の病床機能中心の議論から外来医療や在宅医療、介護サービスとの一体化へ対象範囲を拡大する、急性期拠点機能や高齢者救急・地域急性期機能等役割の明確化、地域医療構想を医療計画の上位概念に位置付等、地域全体で医療提供体制を最適化していくことを解説しました。
また、医師偏在問題の取組みについて、外来医師過多区域に該当する「福岡・糸島区域」では無床診療所の新規開業者への対応が強化されることから、医療提供体制に影響が生じないよう今後協議を重ねていく考えを示しました。
8月からの身近な変化として従来の健康保険証の利用終了や高額療養費制度見直しについて概要を説明しました。糖尿病治療薬等の適用外使用は健康被害に繋がりかねないため、適正利用を呼びかけました。
2.感染症動向と予防接種、夏休みにおける注意事項 <植山常任理事>
植山常任理事より感染症予防や夏休みの注意事項について説明しました。
直近5週間の手足口病の定点報告数が警報レベルの状況を示し、基本的な感染対策と体調管理を呼びかけました。
感染症予防対策として、福岡市が実施するRSウイルスワクチン、HPVワクチン、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンの対象者や接種回数・費用など今年度からの変更点を中心に説明しました。
また、夏休み期間を安全に健康で過ごすために熱中症対策や感染症予防、未成年の飲酒・喫煙、市販薬の過量服用・違法薬物などの生活環境問題に注意し、困ったことや不安なことがある場合はかかりつけ医や地域の医療機関への相談をお願いしました。
3.夏場における救急医療、熊本地震支援活動報告 <喜多村監事>
喜多村監事からは夏場における救急医療について説明しました。福岡市の救急出動件数は近年高い水準で推移しており、救急搬送困難事案数が急増した時期もあることから今後の注意が必要との考えを示しました。
県内における水難事故発生数と内訳を示し、夏季は海や川に出掛ける機会が増えるために安全を意識した行動をお願いしました。
熱中症救急搬送者数は暑さ指数の上昇に伴い増加傾向で、今年も連日の厳しい暑さで熱中症リスクが高まり、予防と対策徹底を呼びかけました。今年、日本医科大学で開発・運用開始された「熱中症判定フリーアプリ」について、症状等入力で重症度スコアや対処法が表示され、関係者による追加情報の入力で情報集積される仕組みの説明と活用をお願いしました。さらに急な病気やケガで判断に迷った際の電話相談窓口の利用、必要時に躊躇わず救急車を呼ぶ上手な利用を改めて呼びかけました。
7月28日に発生した令和8年熊本地震について、宇城市を中心としたDMATの支援活動内容を写真を示しながら報告しました。被災地は停電や建物損傷等深刻な被害を受けており今後の継続的支援の必要性を説き、支援活動への協力をお願いしました。
関連資料
・総論 (PDF)
・感染症動向と予防接種、夏休みにおける注意事項 (PDF)
・夏場における救急医療、熊本地震支援活動報告 (PDF)
問い合わせ先
福岡市医師会情報企画課
TEL 092-852-1505
FAX 092-852-1510
E-mail j-kikaku@city.fukuoka.med.or.jp

