令和5年6月7日 定例記者会見

 本会では、医師会活動や医療に関する最新情報を発信することで地域における公衆衛生の向上と市民に親しみやすい医師会を目指すことを目的に、2ヵ月に一度「定例記者会見」を開催しています。
 17 回目となる今回は、令和5年6月7日(水)13時30分より福岡市医師会館にて実施し、報道機関9社が参加しました。


1.新型コロナウイルス感染症5類移行後動向等
  <平田会長>

 平田会長から、5類に移行した新型コロナの感染状況と、予め報道機関より寄せられた質問等に回答しました。
 5類移行に伴い流行状況の把握方法が定点把握に変更となり、正確な感染状況の把握が難しくなっているが、移行後の感染者数は緩やかな増加傾向にあり、感染拡大への注意が必要であることを説明しました。
 報道機関から寄せられた今後の感染状況の見通しについての質問に対し、今年2月に厚生労働省が実施した抗体保有調査の結果から、第8波発生時には無症状感染者や届出をしていない方が多数いた可能性を指摘し、5類移行後もウイルスは消失するわけではなく、今までも変異を重ね感染が広がってきたことを踏まえると、今後も感染拡大の波が発生する可能性がある考えを示しました。
 また、この3年間、本会では行政と連携を図りながら様々なコロナ対策を講じており、今後、新たな感染症が発生した際の対応の判断基準として活用していく考えを述べました。現在は5類移行後の医療提供体制強化のため、継続的な外来対応医療機関の登録募集と併せ、コロナ外来に対応してきた医療機関のノウハウを「好事例集」として纏め、同時に「対応力強化WEBセミナー」を会内に向けて発信する取組みを実施していることを説明しました。
 最後に市民に向け、重症化リスクの高い方を守るため、受診前の事前連絡や医療機関等でのマスク着用、ワクチン接種検討についてお願いしました。

2.増加する糖尿病に対する福岡市健康づくり
  サポートセンターの取組み <井口センター長>

 福岡市健康づくりサポートセンターの井口センター長からは、コロナ禍の自粛による影響をはじめ、患者数が増加している糖尿病の治療方法や同センターが行っている取組みについて説明しました。
 糖尿病の治療目的は、糖尿病から起こる様々な合併症の発症・進展を阻止することとされてきたが、最近は高齢化等で増加する併存症との密接な関連が明らかとなってきており、超高齢社会を迎えた今、ますます糖尿病の管理と治療が重要なことを述べ、治療は食事面と運動面において継続的な生活習慣の改善が基本であることを説明しました。
 また、同センターの取組みとして、糖尿病の早期発見と適切な治療・管理継続を目的とした「福岡市糖尿病地域連携パス」に参画しており、その中で重症化予防事業として行っている「血糖改善サポート」では、体組成測定や情報誌の送付、食事・運動に関する相談とアドバイスを1年間無料で実施しているため、積極的な活用を呼びかけました。

3.質疑応答

 平川常任理事より、予め寄せられた報道機関からの質問のうち、5類移行後の医療体制の整備進捗状況について、福岡県では最大1,600床の病床と約2,300の外来対応医療機関で医療提供体制を構築しており、医療機関では防護具の使用や外来における院内ゾーニングと動線分離、換気等の感染対策を講じている状況を説明しました。
 中山常任理事からは、5類移行後の入院および外来診療での混乱有無と課題について、重症化リスクの高い方を守りながらの通常医療提供体制の確保や医療費の自己負担増に伴う患者の受診控え、新型コロナ医療体制維持のための特例措置縮小に伴う医療機関の負担増などが懸念されるとの考えを示しました。
 また、例年この時期は感染者が少ないインフルエンザが6月に入っても収束せず、小児を中心に溶連菌や手足口病、ヘルパンギーナの感染者も増えていることを報告しました。これらの感染症はコロナ禍の3年間、感染対策により感染者が少なかったとの見解を示し、手洗い等の基本的な感染対策を徹底したうえで、症状があれば早めに受診するよう呼びかけました。

関連資料

新型コロナウイルス感染症5類移行後動向等 (PDF)
増加する糖尿病に対する福岡市健康づくりサポートセンターの取組み (PDF)
質疑応答 (PDF)


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