令和3年6月2日 定例記者会見

 本会では、医師会活動や医療に関する最新情報を発信することで地域における公衆衛生と市民に親しみやすい医師会を目指すことを目的に、2ヵ月に一度「定例記者会見」を開催しています。

 5回目となる今回は、令和3年6月2日(水)13時30分より福岡市医師会館にて実施し、報道機関12社が参加しました。


1.福岡市感染症概況および医療従事者の新型コロナワクチン接種状況等 <平田会長>

 平田会長から、福岡市における新型コロナウイルス感染状況と、5月中旬に行った会員医療機関を対象としたコロナワクチン接種の現状に関するアンケート調査結果を中心に説明を行いました。調査時点の会員医療機関の接種実施登録状況や医療従事者のワクチン接種状況を伝えました。
 感染力が強く重症化のスピードが速い変異株の急増に懸念を示し、緊急事態宣言中の拡大防止と解除後の第5波となる再拡大を防ぐためには、積極的なワクチン接種の呼びかけが重要であり、報道機関に理解・協力を求めるとともに、地域医師会としても全力で取り組んでいく考えを示しました。

2.新型コロナワクチン接種状況等 <中山常任理事>

 感染症担当の中山常任理事から、新型コロナワクチン接種に対する本会の取組みについて報告を行いました。ワクチン接種事業の課題としては、予約の集中や問い合わせ対応などによる通常診療への影響、予約変更時にワクチンを無駄にしないための関係各所への連絡調整など、煩雑な対応を余儀なくされており、重複予約や直前のキャンセル等しないよう呼びかけました。

3.質疑応答

 平川常任理事から「福岡県コロナ警報」の資料を示しながら、これまでの感染の波より短い期間で第4波が発生したこと、緊急事態宣言により人と人との接触機会が減り、効果が上がったことについて説明しました。
 報道機関から予め寄せられた質問で市内の医療提供体制と搬送困難事案の増については、大型連休後に県内の病床が逼迫し、コロナ関連で市外への救急搬送依頼が発生した状況等、発生者数全体を抑制する必要性を訴えました。
 宿泊療養については、市内に受入先が一か所増えたことで県の目標数2,000室を超え、各施設では医療機器の備えや医師・看護師が常駐する体制に本会会員も協力しており、また、自宅待機の方は感染拡大防止のため外出は控えてもらうよう求めました。報道機関には、緊急事態宣言で感染者は確実に減るので、0に近づくためにワクチン接種と集団免疫の獲得がコロナを乗り越える得策であることの周知に協力を求めました。


関連資料

福岡市感染症概況及び医療従事者の新型コロナワクチン接種状況等 (PDF)
新型コロナワクチン接種状況等 (PDF)
質疑応答 (PDF)


問い合わせ先

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