令和5年度事業計画

  • 医道倫理の実践
    日本医師会綱領・医の倫理綱領の趣旨に則り、医師としての高い倫理観と使命感を礎に、健康で文化的な社会の実現を目指す。
  • 市民の健康を守るための災害対策の充実
    市民の命と健康を守る立場から、行政の医療・保健・福祉政策および感染症対策等の推進に協力し、新興感染症や大規模災害等の有事の際には、関係諸団体やJMAT等との連携・支援を図るとともに、事業継続計画(BCP)に基づき、迅速かつ万全な対応ができるよう災害対策の充実を図る。
  • 医療への信頼醸成
    医療への信頼を醸成するために、会員の倫理観や医療の質の向上に資する情報提供や研修会をICTも活用しながら企画・開催し、市民や患者、医療者とのより良い信頼関係の構築と継続に努める。
  • 地域包括ケアシステムの強化と地域医療構想に沿った福岡市の医療提供体制の推進
    ウィズコロナ時代における、市民の安心安全な生活を支える切れ目のない医療、特に在宅医療・介護連携体制の更なる充実と、多死社会を迎えてアドバンス・ケアプランニング(ACP)に関する啓発や専門職の確保など、複合課題を抱える世帯への支援に向けた課題解決に努力する。また、地域医療構想や外来医療計画等を踏まえ、新興感染症にも対応した地域に最適な医療提供体制が実現できるよう行政に働きかける。
  • 医療現場の安全確保対策
    コロナ禍において顕在化した、医療現場における過度・理不尽な要求・暴言・暴力(カスタマーハラスメント)に対する会員支援、また市民に対しても正しい理解を促すための啓発活動等を行う。同時に、近年、身近な脅威となった医療機関を標的としたサイバー攻撃についても最新情報をキャッチし、そのセキュリティ対策を迅速かつ正確に会員に広報することによって、医療機関の安全確保対策に努める。
  • 広報活動の強化
    定例記者会見とホームページを福岡市医師会の情報発信のキーステーションとして広報活動を行う。会員に対しては各区医師会・勤務医会と協力しながら、国が強く推進している医療DXをはじめとする診療継続に必要な最新情報が会内に行き渡るよう継続的に発信する。市民に対してはホームページや記者会見、会見動画等の様々な広報手段を通じてより理解しやすく興味深い福岡市医師会の活動情報を提供する。報道機関に対しては記者会見や取材への積極的な対応で、各社の関心の高い医療情報を解説し、記者会見については医師会のブランディング戦略に資する場に位置付ける。
  • 現業部門のアクションプランの推進
    医師会臨床検査センターの更なるICT化を進め、会員医療機関の診療を支援し利用促進を図る。看護学校においては、教育力・教育環境の充実強化体制のもと、高合格率を達成して選ばれる学校としての魅力を高め、社会人を含む出願者の増加を図る。訪問看護ステーション等の在宅事業における感染防御に努めた質の高いサービスの提供に向けて、アクションプランを推進する。
  • 各区医師会・勤務医会・専門医会との連携による組織強化及び会員支援
    各区医師会・勤務医会・専門医会との一層の連携を図るために、ICTを活用した情報共有化と事務機能の強化を通じて活動を支援するとともに、働き方改革等の諸問題についても協同して対応する。新規開業や医業承継等の支援を図り、新規開業医・勤務医の医師会入会を促進するとともに、今後の医療DXに不可欠な医師資格証の普及を強力に加速し、組織強化に繋げる。
  • 医療関連諸団体との連携
    ウィズコロナ時代においても多職種連携を推進しつつ、抽出された課題や問題については医療関連諸団体と協力し、医師会が先頭に立って行政に働きかけ解決に導く。
  • 医政活動の活性化
    国民の安全な医療に資する政策か、公的医療保険制度による国民皆保険制度は堅持できる政策かを判断基準として、ウィズコロナ・ポストコロナ時代の医業経営と生活基盤の安定化を目指して医政活動に取り組み、会員の積極的参加を促す。