訪問看護研修会(3月)を開催しました。

福岡市医師会訪問看護ステーションでは、毎月、研修会を開催しています。

今回は、「褥瘡」について、福岡徳洲会病院皮膚・排泄ケア認定看護師 三原 恵理 様よりご講義をいただきました。

本研修では、「褥瘡とは何かを理解する」ことを目的に、発生要因から予防・治療、さらに失禁に伴うスキントラブルへの対応まで、体系的に学びました。

褥瘡は、特定部位への持続的な圧迫によって生じます。好発部位にかかる圧力は、仰臥位では仙骨部で約79.9mmHg、側臥位では大転子部で約94.4mmHgとされており、これらの部位への負担軽減が重要です。発生リスクとしては、骨突出、拘縮、浮腫、湿潤による皮膚の浸軟(ふやけ)などが挙げられます。

予防ケアとしては、体圧や外力を低減するためのポジショニングが重要であり、適切な枕の挿入により身体支持面を広げることで、圧の分散と安定性の向上が図れることを学びました。また、定期的な圧抜きの効果についても確認されました。

スキンケアにおいては、角層のバリア機能を保つことが重要です。洗い流すケアでは、十分に泡立てた泡で汚れを包み込み、皮膚からやさしく引き離す方法が推奨されました。一方、拭き取りケアでは、皮膚に負担の少ない清拭布の使用が重要とされています。

さらに、DESIGN-Rによる褥瘡評価、薬剤やドレッシング材の適切な使用タイミングと方法についても具体的に学びました。

褥瘡の予防と早期発見は、看護職にとって極めて重要な役割であり、日々の観察と基本的ケアの積み重ねが重要であることを再認識する研修となりました。