訪問看護研修会(7月)を開催しました。
福岡市医師会訪問看護ステーションでは、毎月、研修会を開催しています。
今回は、福岡国際医療福祉大学 言語聴覚学科 助教 豊嶋 明子先生を講師にお迎えし、「言語障害を有する方とのコミュニケーション-言語聴覚士のアプローチ-」をテーマに、スタッフ向け研修会を実施しました。
研修では、失語症や構音障害、発声障害、吃音、発達性言語障害、聴覚障害に伴う言語障害など、さまざまなコミュニケーション障害について学びました。言語には「聞く・話す・読む・書く」の4つの側面があり、それぞれの困難に応じた対応が求められます。
大人への支援では、「伝えられない」のではなく「伝え方が異なるだけ」と捉え、尊厳を尊重した接し方が重要です。視覚的なサポートや落ち着いた環境づくり、ゆっくり・はっきり話すなどの工夫が、信頼関係の構築につながります。
また、小児の言語支援では、その子の発達段階に応じて、無理なく言葉を広げていく関わり方が大切です。目線を合わせ、行動や気持ちを言葉に置き換えて返すことで、安心感と学びが生まれます。
今回の研修を通じて、スタッフ一人ひとりが「ことばの背景にある思い」に寄り添う姿勢の大切さを改めて実感しました。今後の支援にしっかりと活かしてまいります。
