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| 【夏バテ予防の食生活】 |
| 毎年夏が過ぎ初秋の頃になると、夏バテ症状の患者さんをよく診ます。夏バ |
| テの原因は、暑さによる睡眠不足やクーラーによる冷え過ぎ、ビールなど冷た |
| い飲物のとり過ぎなどに加えて、食べ過ぎやバランスの悪い食事など、間違っ |
| た食生活に依るものも少なくありません。食べ過ぎが消化器を疲れさせる事は |
| 当然ですが、中でも脂肪の多い食べ物は消化器にとって最も負担になる食物で |
| すから、体調や年令に合わせて、程々にとることが健康を保つために大切なこ |
| とです。 |
| よく、疲れたので焼き肉などこってりしたものでも食べようという人がいま |
| すが、これは逆効果です。調子が良いときに食べるようにしましょう。患者さ |
| んに食事の日記を付けてもらうと、食品の種類が少ない上、調理法のバランス |
| も悪い人が目立ちます。色々な食品を様々な調理法で過不足なくとるように心 |
| 掛けて下さい。特に、外食の多い人は脂肪が多く、野菜や海藻類、キノコ類そ |
| れに魚介類が不足しています。外食は極力少なくしましょう。 |
| 夏バテ予防にビタミンB1の多い食品を増やすことも一つの方法です。B1は豚 |
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| 【日射病予防】 |
| 日射病は、直射日光の下で過度に長時間さらされ、体温の調節に無理をきた |
| したために起こります。日射病の症状として、呼吸がはやくなる、血圧が低下 |
| しめまいや失神、さらに重症になるとけいれん、ショック状態などがあります。 |
| その予防として、帽子をかぶる、暑いところに長時間居ない、水分を十分に取 |
| るなどの対策はすでにご存知と思いますので、もう少し詳しくお話しします。 |
| 暑いところに長時間居ると、当然のことながら体は熱を受けて熱くなります。 |
| これに対して、体は汗をかくことによって熱を放散させ、体温を維持しようと |
| します。梅雨が明けて初夏になると、気温や湿度が急に上昇しますが、体の方 |
| は暑さに対する準備がまだ整っていません。同じ人でも体調が悪いときには、 |
| 体のバランスをうまくとることができません。このような時には日射病にかか |
| りやすくなります。また太った人では、やせた人に比べ体重あたりの体表面積 |
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| 【オフィスの冷房病】 |
| 冷房病が特に多いのは、オフィスで働く女性や乳幼児、高齢者などです。冷 |
| 房病はクーラーの冷気で体が冷えて体内の血管が収縮し血行が悪くなり、体温 |
| を上げるために必要な酸素や栄養素が体の隅々まで行き渡らなくなることで起 |
| きます。人間が急激な温度変化に、すみやかに対応できるのは５℃以内です。 |
| それ以上の変化を度々受けていると体温調節機能がくるってきて温度変化に対 |
| 応できなくなってしまいます。特に温度差の激しい場所の出入りは、自律神経 |
| 失調を引き起こすこともあります。 |
| 冷房のきいた部屋に長時間いたり、冷房の風が当たる体の位置によって、冷 |
| 房の冷たい風を頭・首・肩・上背部に受けると頭痛・肩こり・風邪を起こしや |
| すくなり、腰に受けると腰痛・神経痛・膀胱炎・生理不順の原因となります。 |
| 上腹部を冷やすと胃痛・腹痛を下腹部を冷やすと生理痛・膀胱炎・下痢・腹痛 |
| を、そして腰以下を冷やすと坐骨神経痛・こむらがえり・足のだるさ・不眠症 |
| を起こしやすくなります。肩こりや手足のしびれ、頭痛だけでなく、微熱が続 |
| くといった症状も冷房病による可能性があります。 |
| 冷房病の予防と対策ですが |
| 外気との温度差を５℃以内にする。 |
| 自然に体温調節機能が働いているうちは冷房病を防ぐことができます。外気温 |
| が30℃以上でも室温を25℃以下にしない方がよいようです。 |
| 冷気を直接肌にかけない。 |
| 冷房の季節には必ずカーディガンか大きめのスカーフを用意しましょう。特に |
| スカーフは、とっても役に立ちます。 |
| 寝る前にシャワーでなく入浴をしましょう。 |
| シャワーでは体を温めることができません。湯につかって冷房でとどこおった |
| 血行を回復させましょう。ゆかたなどで入浴後は汗をしっかりとり、扇風機や |
| クーラーの風を直接受けることは避けましょう。入浴剤などの薬湯にすると湯 |
| 冷めしにくく一層効果があります。 |
| 温かい食べ物、飲み物を摂りましょう。 |
| 冷房の強い職場にいる人は、是非とも温かいものを摂って体内から体を守るこ |
| とが大切です。体温を温める栄養素としてはタンパク質が抜群で肉なら羊か牛 |
| を、そして生姜、唐辛子、ニンニクなど体を温めるスパイスを用いるとよいで |
| しょう。暑いときこそ栄養のある、あたたかいものを食べるようにして下さい。 |
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| 【夏休みの子供の健康管理】 |
| 夏休みに入ると花火大会などが各地で行われつい夜更かしなどしがちですが、 |
| 夏休みにしかない楽しみですから時にはよい思い出を作ってあげて下さい。し |
| かしそれ以外の日は、できるだけ日頃と変わらないような生活のパターンを維 |
| 持するように心掛けましょう。そのためにはラジオ体操などへ参加するのもひ |
| とつの方法でしょう。また暑さや湿度が高いため、つい冷たいものや水分を多 |
| く取りがちになりますが、クーラーのきいた部屋に居ては汗はあまりかきませ |
| ん。その結果食欲が低下しますので、時には十分に汗を出すような運動も必要 |
| でしょう。汗をたくさんかいたときには、電解質を含んだ飲み物を十分に補給 |
| するように心掛けましょう。御存じのように母子手帳からは日光浴の効用は削 |
| 除されました。地球環境が変化してきたために紫外線などの害の方がクローズ |
