●料理の世界に入られるきっかけは |
実は、料理人の修行に入るまで、全く料理をしたことはなかったんです。
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高校時代にフランス文学にのめり込み、フランスに関わる、文化的な仕事を |
したいと思うようになって、自分なりに表現できる仕事として、料理の世界に |
入ったんです。修行に入った時は、本当に大変でしたよ。
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●レストランで働く時間は、朝早くから、夜遅くまで長時間だと思います |
が、体力的に大変ではないでしょうか。 |
確かに、体力的にもきついですが、料理に打ち込めるかどうか、精神力が大 |
事だと思います。 |
私の健康のバロメーターは「食事ができるかどうか」なんです。若い時から、 |
よく食べていましたし、先日30日間フランスに行っていた時は、15回いわ |
ゆる「フランス料理」を食べましたが、全部おいしくちゃんと食べられたので、 |
自分は健康だと実感しましたね。 |
食べられない時は、体調に不安がある時ですね。僕はフランス料理を食べて |
いると体調がいいんです。和食を続けて食べると胃にもたれてしまって。パン |
食が合っているみたいですね。 |
今でも、ここのスタッフより一番食べていると思いますよ。 |
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●フランスに行く時に、時差ぼけはありませんか |
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時差ぼけ対策として、僕は飛行機の中では水以 |
外一切食べないんです。東京で飛行機に乗った時 |
に時計をパリ時間にして。この前は、乗って30 |
分もしないうちに寝てしまって、目がさめたのが、 |
到着の2時間前。そこで水をもらって、また寝て |
しまい、着陸の30分前に起こされました。10 |
時間ぐらい眠っていたんですね。 |
いつもは午前中から夕方にかけては社長として |
の仕事をして、それから厨房に入って、夜中の1 |
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時過ぎまでいますから、いつもは3〜4時間の睡眠しか取れないので、飛行機 |
の中ではこの際と思って寝ています。 |
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●少ない睡眠時間の中で、体調維持のために、何かしていらっしゃいま |
すか |
特に運動をするなんて言うことはありません。でも血液検査は2ヵ月に1回 |
して、血糖値や肝機能などが正常かチェックしています。今まで、異常があっ |
たことはないですが。 |
ただ、嫌なことは明日に持ち越さない、ストレスをためない。だからよく寝 |
られる。 |
つらいことはありますが、それは「嫌」なことではないんです。つらいこと |
を乗り越えたら、新しいものが見えてくる。人生が楽しくなっていくと思うん |