INFORMATION

No.25027
平成25年10月




血清シスタチンCを用いた推算式による
『推算GFRcys』サービス報告のお知らせ
 
 日本腎臓学会「慢性腎臓病(CKD)診療ガイド2012」では、日常臨床でのCKDは蛋白尿と糸球体濾過量(GFR)を用いて診断し、GFRは血清クレアチニンと年齢、性別から推算式により推算GFRとして評価するとされております。また、るいそうまたは下肢切断者などの筋肉量の極端に少ない対象者では血清シスタチンCの推算式(推算GFRcys)がより適切であるとされております。
 この度、シスタチンC検査を国際標準化に準拠した試薬に変更させていただきます。これに伴い、推算GFRcysの報告も開始させていただきます。
 ただし、推算GFRcysは血清シスタチンCと同時依頼の場合にのみサービスにてご報告させていただきます。なお、使用する推算式は18歳以上を対象とし、年齢、性別で評価されるため、年齢、性別が不明あるいは18未満の場合には「計算不可」になりますので、ご了承ください。
 推算式には年齢、性別が必須となりますので、検査依頼書(OCRT)に項目コード2081と共に、年齢、性別を必ずご記入下さい。



【新規受託項目】 
検査の
手びき
掲載頁
項目コード 検査項目 検査内容
非掲載 2081 推算GFRcys 報告 4〜5日
検査方法 計算法
基準値 なし**
報告単位 mL/min/1.73m
(報告書の掲載はmL/minとなります)
報告桁数 整数
備考 血清シスタチンC(項目コード:3211)と同時
依頼の場合にのみ結果報告いたします。

計算上、ご依頼時に年齢、性別が必須です。
年齢、性別が不明あるいは年齢が18歳
未満の場合には「計算不可」とご報告
いたします。
*男女別の計算方法
  男性:推算GFRcys値(mL/min/1.73m)=(104×Cys-C−1.019×0.996年齢(歳))−8
  女性:推算GFRcys値(mL/min/1.73m)=(104×Cys-C−1.019×0.996年齢(歳)×0.929)−8
**詳細につきましては日本腎臓学会「慢性腎臓病(CKD)診療ガイド2012」をご参照ください。

【受託開始日】 平成25年11月1日(金)受付分より


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