INFORMATION

No.19003
平成19年5月



検査内容変更のお知らせ

   この度、下記の通り検査内容の変更をさせて頂きたく、ご案内申し上げます。
  何卒ご了承賜りますようお願い申し上げます。



【変 日】 平成19年6月1日(金)受付分より


【変更項目および変更内容】

検査の
手びき
掲載頁

項 目
コード

検査項目

更新箇所

現行

変更理由

76

3051

アルドステロン(血中)

報告上限値

1,600 pg/ml

報告上限値廃止

88

特殊伝票

血清中HER2タンパク

検体量

血清 0.5ml

血清 0.3ml

高性能試薬採用
次ページをご参照ください。

検査方法

CLIA

EIA

 

基準値

g/ml
15.2 以下

g/ml
陰性<6.5
陽性≧6.5

 

104

4172

HTLV−1抗体〔WB〕

所要日数

5〜7日

3〜9日

アッセイスケジュール変更

106

4958

抗ds-DNA-IgG 抗体

報告名称

抗ds-DNA-IgG抗体

抗DS-DNA(IgG)

表記法の変更

108

3630

免疫電気泳動 〈IEP〉

所要日数

7〜9日

9〜12日

アッセイスケジュール変更

108

3632

尿中免疫電気泳動
Bence-Jones蛋白同定)

所要日数

6〜8日

8〜11日

 


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社団法人 福岡市医師会臨床検査センター
〒814-0001 福岡市早良区百道浜1丁目6番9号 TEL(092)852-1506 FAX(092)852-1510





血清HER2蛋白  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
    

癌遺伝子のひとつであるHER2neuの過剰発現が認められた乳癌患者は、予後が不良といわれており、HER2neuの遺伝子産物であるHER2タンパクを標的としたトラスツズマブ(Trastuzumab 商品名:ハーセプチン)を用いた治療が実施されております。

従来のEIA法では、トラスツズマブの影響を受けるため、トラスツズマブ投与患者では正確な測定が困難でしたが、新法のCLIA法は、測定原理上その影響を受けないとされています。

乳癌患者、特にトラスツズマブ治療中のモニタリングにご利用下さい。

    
      

 【参考資料】

Bayer assayによる血清HER-2/neu-ECD値に対するTrastuzumabの影響

Herceptin
添加濃度
(μg/L

健常者検体

患者検体1

患者検体2

患者検体3

HER2/neu

ng/mL

回収率(%)

HER2/neu

ng/mL

回収率(%)

HER2/neu

ng/mL

回収率(%)

HER2/neu

ng/mL

回収率(%)

0

8.5

100

37.7

100

54.1

100

22.0

100

53

8.6

100

38.2

101

54.2

100

22.3

101

106

8.6

101

38.3

101

54.3

101

22.2

101

200

8.6

101

38.3

102

54.6

101

22.3

101

420

8.5

100

38.1

101

54.2

100

22.5

102

 ECDExtra Cellular Domain (細胞外のタンパク部分)

 文献:Payne,R.C.,et alAutomated Assay for Her-2/neu in Serum.Clin.Chem.46175-182 (2000)

TrastuzumabHerceptin)濃度が420μgLにおいても血清HER2/neu-ECD測定値に変化はなく、影響は認められなかった。

 
Trastuzumab治療中再発乳癌患者の血清HER-2/neu-ECD値の変化と臨床効果

本キットによる血清HER2/neu-ECD

Responder (CR+PR)

Non-responder

 低下

 

 

 変化なし または 上昇

 

 

   

=0.0007


Trastuzumabによる治療を行った症例において、投与前後の血清HER-2/neu値は臨床効果と有意に相関しp=0.0007)、一般的腫瘍マーカーより鋭敏であった。