INFORMATION No.16006
平成16年6月


尿沈渣成績記載方法変更について

 拝啓、時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
 平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、このたび尿沈渣測定に分析装置(UF−100)を導入致します。
 つきましては、下記により日本臨床検査標準化評議会(JCCLS)が定めた成績記載方法に変更させて頂きたくご案内申し上げます。(裏面参照)
 何卒ご了承賜りますようお願い申し上げます。。






  1. 現在の『扁平上皮細胞および移行上皮細胞』の表層型は『上皮細胞』という報告になります。
  2. 尿沈渣分析装置UF−100は、あくまでスクリーニング検査を目的としたものであります。

  次に挙げる事項に該当する場合は、目視による鏡検での報告になります。


  1. 硝子円柱以外の円柱が認められた場合。
  2. 扁平・移行上皮細胞の表層型以外の細胞が認められた場合。
  3. 結晶・精子・真菌等が認められた場合。
  4. 再検基準(クロスチェック)を設け、これに該当する場合。

変更予定日  平成 16 年 7 月 12 日(月)受付分より









尿沈渣成績記載方法(JCCLS法)

分類
視野
記載方法(JCCLS法)
【血球類】 赤血球
       白血球
【上皮類】 扁平上皮細胞
       移行上皮細胞
       尿細管上皮細胞
       卵円形脂肪体(*)
       細胞質封入体細胞(*)
       核内封入体細胞(*)
       円柱上皮細胞(*)
       大食細胞(*)
強拡大視野
(400倍
   ・HPF)







     1未満
  1〜4
  5〜9
10〜19
20〜29
30〜49
50〜99
   100以上

【円柱類】 硝子円柱
       顆粒円柱
       上皮円柱
       WBC円柱
       RBC円柱
       
       脂肪円柱
       その他の円柱






全視野
(WF)












1/全視
2/全視
3/全視
4/全視
5/全視
6/全視
7/全視
8/全視
9/全視
10/全視
10〜/全視
100〜/全視
1000〜/全視
10000〜/全視
【細菌・真菌類】




強拡大視野
(400倍
   ・HPF)


− :0
± :数視野に散在
1+:各視野にみられる
2+:多数あるいは集塊状に散在
3+:無数
【結晶・塩類】


  JCCLS法では個数・量によって±〜3+の表記
とありますが、存在が確認されれば+と表記さ
せて頂きます。

◇ 注意事項 ◇

  • 従来の『扁平上皮細胞および移行上皮細胞』の表層型はフローサイトメトリー法では『上皮細胞』として報告致します。
    目視鏡検となった場合には『扁平上皮細胞および移行上皮細胞』を分類して報告致します。
  • 血球類(RBC・WBC)の結果がない場合でも『所見なし』として報告致します。
  • 上皮類に分類されます(*)印の項目につきましては、存在が確認されれば+として報告致します。

TOP PAGEへ

社団法人 福岡市医師会臨床検査センター
〒814-0001 福岡市早良区百道浜1丁目6番9号 TEL(092)852-1506 FAX(092)852-1510