福岡市無形文化財でもある高取焼味楽窯の十五代亀井味楽さん。日本の伝統文化
を今に伝え、時代に合った新しい風を吹き込むべく、日々、創作しています。高校

生や一般向けの陶芸教室の講師としても活動しています。


【亀井 味楽んプロフィール】
 本 名 亀井 正久
 1960年 福岡市生まれ 十四代味楽長男として
     生まれる。
 1981年 京都市嵯峨美術大学陶芸課卒業
 1984年 フランスボルドー市に作品寄贈
                (福岡市)
 1990 西武工芸展 福岡市長賞受賞
 1991年 米国センチュリー大学
     芸術学博士号取得
 1993 福岡市美術展 福岡市長賞受賞
 1995 西日本陶芸美術展 宮崎市長賞受賞、
     西武工芸展朝日新聞社銀賞受賞
     日本陶芸展入選
 1996年 西日本陶芸展 テレビ西日本賞受賞     
 1998年 日本陶芸展 入選
 1999年 西日本陶芸展 福岡県知事賞受賞
 2001年 十五代味楽襲名
 
  米国センチュリー大学 芸術学博士、
  福岡県美術協会、福岡県陶芸作家協会
  日本陶磁協会博多支部 理事、
  岩田屋コミュニティカレッジ 講師、
  朝日カルチャースクール 講師

  福岡県立勤労青少年文化センター陶芸教室

  講師
  前原市ファームパーク伊都国陶芸教室講師、
  福岡市立福翔高等学校陶芸講師


高取焼味楽窯十五代としてご活躍ですが、お仕事の魅力はどんなもので
 しょうか?
  自分で物を創造するというのは、素晴らしいことだと思います。物をつくり出
すにはエネルギーが必要ですし、プレッシャーも大きいのですが、つくり上げる
喜びは何にも代え難いですね。
 作品には精神的なものが出てしまいます。つくっているときは一生懸命なので
すが、後で作品を見ると、そのときの精神状態が表れています。ほかの人にはわ
からないかもしれませんが、自分で見ると許せないというか、納得できない作品
になってしまうのです。ですから、できるだけ、気持ちを落ち着けて取り組まな
くてはと思っています。

作品は心の鏡ということでしょうか?

 そうですね。気持ちが荒れていれば、荒れた作品にな
ってしまいます。しかし俗にいう「無念無想」の境地で
は作品におもしろ味がないと思っているので、そういう
意味では、無の状態でつくるということではなく、でき
るだけ精神的にいい状態で作品をつくれるような環境に
心も体も整えていくことが必要であり、大切だと思って
います。


具体的には、どのようにご自身の気持ちや精神をコントロールされている

 のでしょう。

 知人に気功の勉強をしている方がいて、お話を聞い
たり、本を読んだりしているのですが、気持ちのもち
方や考え方を変えるだけでも違ってくると思います。
私自身は本格的に気功を勉強しているわけではないの
ですが、よく気を入れてつくるといいますね。そうい
う思いは大切だと思います。
 
 

精神と肉体は深くかかわっているといわれますが、健康法はありますか?

 私たちの仕事は体が資本ですから、健康に関しては気をつけなければいけません。

かといって、特別なことをしているわけでもないのですが、健康法として、朝起きた
ら、まず500mlのぬるま湯を飲むようにしています。それから朝食を取ります。
昼も夜も食事の前には必ずぬるま湯を350ml飲んでいます。これをもう2年ぐら
い続けているのですが、胃腸の調子がよくなりました。体の中を浄化してくれるよう
です。ぬるま湯を飲むだけなので、旅行先などでも続けられますし、特別なものを用
意する必要がないのがいいのかもしれません。 
 それと呼吸法ですね。健康のためというか、ゆっく
り呼吸をすることは気持ちを落ち着けたり集中するた
めには必要です。高取焼では厚さ1.5mm程度の茶
器があるのですが、そういう細かい作業をしたり、集
中するときは、人間はどうしても息を止めてしまいま
す。そのためか、職人といわれる人は血管が詰まりや
すいという話を聞いたことがあります。
 そうした細かい作業をするときに、大きく息を吸っ
て、ゆっくり口から長く息を吐くようにしています。
呼吸法は気持ちを整え、体も整えてくれていると思っ
ています。